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まちと私が元気になるおせっかい大集合!「コミュニティナース万博」(1)


コミュニティナース万博は、全国各地を「元気になるおせっかいだらけ」にしていくことを目指した企画です。

東海地域で活動するコミュニティナースが立ち上がり、各地のコミュニティナースの活動の発表の場、またその活動に欠かせない地元の協力者との交流、さらには介護や医療などを含む「健康」と「まち」の関係について参加型で学ぶ場づくりを目的としています。

全国にいるコミュニティナースの仲間や、ナースでなくても同じような思いを持つ方、「このまちでみなで元気に過ごしたい」という地域の団体自治会や学校、企業などさまざまな立場のまちの人達が参加できる機会を目指したものです。

 

自ら発信し、新たな出会いが新たな活動を産むきっかけに

きっかけは、2019年の4月愛知県豊橋市内にて。今回の企画の実行委員長でありコミュニティナースの佐藤英代さんが、東海地域で活動するコミュニティナースが増えている中で、相互連携・協力できるような関係性が築けないか、多くの方にコミュニティナースを知ってもらえる機会になったらと「静岡、愛知のコミュニティナースと会ってみません会」を企画。

自分のまちでひとりで模索しながら活動していたコミュニティナース、医療介護福祉分野で同じような課題を感じていた方、企業に所属しながらまちをよくするために社会貢献活動を続けていた方など総勢40人が集まりました。その出会いをきっかけに広がる活動を目の当たりにし、改めて自分たちなりのコミュニティナースの活動を伝えていく可能性を実感します。

(静岡、愛知のコミュニティナースと会ってみません会の集合写真)

 

コミュニティナースの活動は、コミュニティナース自身の努力だけでなく、地元の協力者との交流・連携が欠かせません。そんな地元の協力者とともに、コミュニティナースの活動を広げ、また更に多くの方々に知ってもらう機会になるようなイベントができないか。そこで立ち上がった企画が、このコミュニティナース万博です。

〈元気で幸せな人があふれる未来〉をいいなと感じてくれる人を増やしたい。

その大コンセプトを掲げ、

1)100人100通り、多様なコミュニティナースの活動を知る機会に
まだコミュニティナースの活動を知らない方に向けてはもちろん、コミュニティナース同士の出会いの場にも。

2)まちの協力者たちを紹介しながら
コミュニティナースの活動に協力いただいたり、一緒に活動するまちの人たち。その関わり方を伝え、また新たな関わり方を考えていきたい。

3)来場者が元気な未来を体感し、その元気が伝播していくような場を目指して
本企画はスタートしました。

 

まちの中で生まれた多くの共感と協力

やるぞ!と決まった2019年8月。実行委員長の佐藤英代さんと中田麻友さんをはじめ有志で集まったメンバーも大規模なイベントは初めて。手探りのなか、準備は始まります。特に難航したのが、会場探し。できればコミュニティナースを知らない人もふらっと立ち寄れるような、まちの人にとって身近な場所でやりたい。

会場探しが難航していた中、とある地元大手企業さんを思い出します。まちづくり事業部に所属されており、コミュニティナースの活動にとても共感、応援してくださる方でした。ご相談を持ちかけたところ、すぐにご紹介くださったのが、豊橋の45年続く老舗百貨店、「ほの国百貨店」様。お話をしたその場で、「是非使ってください。」と常務直々に御承諾いただくことができました。

ほの国百貨店さんは、地域に密着しお客様とともに歩む百貨店として、おもてなしの心を第一に《暮らしの良きパートナー》を目指す地元密着企業の代表格。実は、2020年の3月に閉店となる最中だったにも関わらず、コミュニティナースのコンセプトと豊橋で活動をひろげるコミュニティナースの想いや熱意に共感され、無償提供にてご協力頂くに至ったのでした。また、地元企業の協賛も日に日に増え、豊橋市の後援も決定。50を超える企業・団体・個人のみなさまから協賛と協力を頂きました。

 

非常事態にコミュニティナースは何ができるのか

いよいよ準備も大詰め・・となった2月中旬。新型コロナの感染が日本全国に広がり始め、全国各地のイベントも次々と中止・延期発表が続くようになりました。また出演者の方々からも所属組織の判断でイベント参加が難しいという連絡をいただき、来場者、またブース出展などにご協力いただいている企業や団体の方々の安全を第一に、どのように対応すべきか、実行委員会の中で議論が続きました。

連日飛び交うさまざまな情報によって何が正しいのか、不安が大きい状況のなか、まちの人の身近にいる医療者だからこそできることはなんだろう。議論の末、「まちの人の元気を応援すること」という方向性で一致しました。中止ではなく安全に楽しく過ごしてもらうこと。根拠に基づいた対策を行い、基本的な予防の知識とすぐにでもできる対策をわかりやすく伝えること。

上記の方針を固めた上で、事前参加制と時間短縮を行い、当日は感染症対策を徹底することで、来場者が安心して参加できるような環境整備を強化。更に、一部トークセッションを変更し、手洗いなど感染症予防の基礎知識などを伝える機会も加えました。

 

参加者144人の笑顔と共に閉幕!

開催直前の変更があったにも関わらず、当日は、仙台や鹿児島などから全国各地、老若男女総勢人が参加し、盛況にて終えることができました。

共同代表の中田麻友さんは以下のように語ります。

はじめましてでもお構いなく、手を取り合って踊る光景。
遠く離れていても、顔を見た瞬間笑顔になり手を振る光景。
いつでもどこでもできるはずなのに、大勢で集まって体操する光景。
無茶ぶりにも思えるお願いにも、快く漫才や歌を披露してくださる光景。
ゲームを楽しんでいたら、いつの間にか一体感が生まれている光景。
ナースではないけれど、来場者の体調を気遣う光景。
賑やかに盛り上げる光景、じっくり話を聴く光景。
お隣の企画をお手伝いしてくださる光景。
まちの人と元気に暮らしたい、
そんな人達が全国から駆けつけ、東海の人達がそれを迎え入れる光景。
コミュニティナース万博には様々な「元気になるおせっかいだらけ」な光景があふれていました。
温かくほっとするこの空間にいられて、私は本当に幸せ者だなと思いました。
万博は終わり、それぞれの場所に帰ることになりますが、これからはチームおせっかいずとしておせっかいし合える関係に発展していけたらと思います。

 
東海地域のコミュニティナースの活動、今後益々楽しみです。