日本初!おせっかいの事業化。 まちづくり事業の成果連動型事業化を産官学連携で検討を開始
~住民同士のおせっかいでまちを元気にするおせっかい会議~
2020.06.11
人とつながり、まちを元気にする「コミュニティナース」の育成・実践支援・研究を手がけるCommunity Nurse Company 株式会社(本社:島根県雲南市、代表取締役:矢田明子、以下CNC)は、島根県雲南市より「おせっかい活動を中心とした健康なコミュニティづくり事業」を受託し、住民相互のおせっかいによる健康的なまちづくりを目指す事業「地域おせっかい会議」の運営と、「地域おせっかい会議」をソーシャル・インパクト・ボンド※注1(以下、SIB)による成果連動型に発展させるためのモデル検討を開始しました。
注1:SIBとは、PFS(成果連動型民間委託契約方式)による事業を受託した民間事業者が、当該事業に係る資金調達を金融機関等の資金提供者から行い、その返済等を成果に連動した地方公共団体からの支払額等に応じて行うものです(内閣府 Webサイトより引用)
地域住民たちが自らの手で我がまちの課題解決を推進する「地域おせっかい会議」
地域おせっかい会議は、前述の起業家育成プログラム「幸雲南塾」の卒業生をはじめとする若手起業家を中心に呼びかけが行われ、美容院や郵便局など地域の事業者、町内会をはじめとする地域コミュニティ組織のリーダー、行政機関の担当者、そしてまちを良くしたいと思う個人が立場を超えて集まり、対話、課題共有、協働による解決としての「おせっかい」を行う地域に根ざした会議体です。おせっかい会議参画者は地域における健康の旗振り役として、心と身体の健康寿命を延伸するために「健康づくりの機会創出」と「孤独・不安・退屈の解消」、「互助の推進」を軸に活動を行っていきます。
CNCは地域おせっかい会議の発案者として、今後、おせっかい会議の運営事務局機能を担うと共に、雲南市の皆様に役立つ会議体になるよう事業成長をリードしてまいります。
地域住民同士のコミュニケーションの活性化を通じて地域コミュニティの基礎力の向上を目指す
地域おせっかい会議では、立場を超えて集まった個人が地域住民として、小さな声でつぶやかれる困りごとやニーズを感じ取り、会議の場で共有を行うことで、従来の民間・行政サービスでは解決し得なかった地域ならではの課題解決を推進することを目的とします。
加えて、この活動は、地域住民同士での課題解決を促進することで、個々人に地域をよくする担い手としての当事者意識の定着をはかるとともに、住民間でのコミュニケーションの質と量の向上を目指し、コミュニティ全体の基礎力を高めることも目標としています。
ソーシャルインパクトボンド(成果連動型事業)化に向けて
CNCでは、おせっかい会議の運営を行うとともに、成果連動型の地域貢献事業のモデルづくりを産官学連携で開始します。
今回の検討には、全国的に社会的インパクト投資を推進している社会変革推進財団(SIIF)をはじめ、東京大学、島根大学と言った学術機関、ショッピングリハビリカンパニー株式会社、ナル助産院といった雲南市で活動する企業、株式会社日本政策投資銀行女性起業サポートセンター、そして雲南市役所と雲南市内外から多くの熱意ある有識者に集まっていただくことができました。
今後、研究チームによる検討、調査、報告を経て、令和3年度以降の「地域おせっかい会議」のSIB化(=おせっかいの事業化)を目指します。
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CNC代表 矢田のコメント
コミュニティナースという実験をこのまちでスタートし、10年が経とうとしています。
人を元気づけていくことの根っこは、「あなたのことを思っているよ」という主体性に基づいた思いやり、そしてそれを行動に起こすことだということを雲南の住民の方から教えてもらい、形になったのが当社の取り組みです。
これは一般的に「おせっかい」と呼ばれる昔から雲南に広く残っている価値ですが、現代においては、地域自治の維持や生活の維持に困難さを感じている皆さんがたくさんいらっしゃいます。
本事業をきっかけに、地元の生活者や地元法人の強みを活かせるようなおせっかいを広げることで
このまちを元気にし、コミュニティナースを育ててよかったと思ってもらえる取り組みにしたいと考えています。
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関連URL:地域おせっかい会議facebookページ
https://www.facebook.com/OsekkaiKaigi/
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◼️本件に関するお問い合わせ先
企業名:Community Nurse Company 株式会社
担当者名:藤田
Email:info@community-nurse.jp