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「病気になってから初めて対応するという日本の医療の仕組みを変えていく」コミュニティナースが、この春から看護学生が学ぶテキストに登場


2022.04.12

プレスリリース

”職業や資格ではなく、暮らしの中で誰もができるケア” としてコミュニティナースのあり方を高校生・大学生へと広げるクラウドファンディングは300万円を突破!

コミュニティナースの育成・普及事業を展開するCommunity Nurse Company 株式会社(本社:島根県雲南市、代表取締役:矢田明子、以下CNC)は、医学系出版社の最大手として知られる医学書院からこの春に出版されたテキスト「地域・在宅看護の実践 第6版」に、コミュニティナースが看護実践の一つの形として登場することをお知らせします。

 

概要と背景

「人とつながり、まちを元気にする」をコンセプトに、2017年より全国各地で展開されてきたコミュニティナーシングの実践家たちの多様な活動事例を題材に、CNCの矢田明子が同テキストの第5章「地域共生社会における多職種連携・多職種チームでの協働」の執筆を担当しました。この4月より、本書を用いて全国の看護学生がコミュニティナースを学んでいくことになります。

同テキスト全体の編集に携わり、第5章を矢田と共同執筆した聖路加国際大学看護学研究科教授の山田雅子氏は、コミュニティナースが看護教育に取り入れられる意義について、3月の記念イベントでこう語っています『(近代看護の祖と呼ばれる)ナイチンゲールが言うように、”看護する”ことは本来、看護師だけが行う行為ではありません。母が子どもに乳をあげることを“nursing”というように、看護師ではない一般の人たちが暮らしの中で行っている「人を世話する」行為はたくさんあります。今の日本社会では、看護師でなくても看護をする、という原点に立ち戻ることが必要でしょう。そうなれば、病院の数も一人あたりの医療費も、もっと少なくてすむ未来がやってくるかもしれません。』

参考)地域・在宅看護論[2]地域・在宅看護の実践 第6版
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/109024

 

コミュニティナースを、ポスト・コロナの新しい時代を担う若者の「教養科目」に。クラウドファンディングは300万円を突破

今回のテキストへの登場にあわせてスタートした、コミュニティナースを”暮らしの中で誰もができるケア”のあり方として高校生・大学生たちへ広げていくクラウドファンディング(主催は、一般社団法人Community Nurse Laboratory)は、4月11日時点で337万円の支援を集めています。

本プロジェクトでは、コミュニティナースを実際に経験したり、それを仕事にしている人たちの声やストーリーを伝えるハンドブックを制作し、現役のコミュニティナースたちが全国の高校生のところへ出張授業に出向きます。看護に関心のある学生だけではなく、あらゆる若い世代に、身近な人を元気にするための小さな勇気と行動のヒントを届けていきます。

クラウドファンディング:“コミュニティナース”という小さな勇気と行動を高校生に広げたい!
https://camp-fire.jp/projects/view/552267#menu

大学と民間でつくる、暮らしをフィールドにした新しいSDGs探究学習

さらに、島根大学医学部と連携して、出雲市街の中心部、高齢者から子育て世代・若者まで人々が日々行き交う暮らしのど真ん中のエリアに、若者たちがコミュニティナースを学び、体験できる研究拠点を今夏に開設します。

ここでは大学生や高校生が、地域住民への飲食の提供や交流を通じてコミュニティナースを体験できるほか、自分の好きなことや得意なことを活かした「健康おせっかい活動」をはじめるためのサポートを受けることができます。

大学と民間でつくるこの新しいSDGs探求学習のモデルを島根の地から全国へと発信し、日本中の大学生・高校生が、暮らしの中に健康おせっかいの探究・実践のフィールドをもっている未来を目指します。

Community Nurse Company 株式会社代表取締役 矢田明子よりメッセージ

新型コロナウイルスが全世界に広がり、病院や福祉専門機関が支える社会システムの良さとその脆さとが浮き彫りになった昨今、多くの人が現在の日本の医療の仕組みに疑問を持つようになっています。これは専門家だけにとどまらず、普通の家庭の普通に暮らすみなさんも感じた問いではないでしょうか。

私には高校生の息子たちがいます。学校生活や友達との関係、これからどうするの?とキャリア選択を迫られているような、なんとなく漂う焦り。少し複雑な成長の中にいる高校生だからこそ、「今のままの自分でもできることはあるんだ」という素朴で大きな発見がコミュニティナースにはあると思っています。

私たちが現場で健康づくりの活動をしているとき、きらきらした眼差しで「やりたいことを見つけた!」と伝えてきてくれた学生たちに大きな勇気をもらい、ここまでやってこれました。若者たちが自分の未来の可能性を考えるきっかけの一つにコミュニティナースがなってほしい、そう思っています。

クラウドファンディング応援者からのメッセージ

・島根大学医学部長 鬼形和道氏
例えば地域医療を学ぶ前に「地域」の息づきに触れることができたら、一人一人が目指す取組みの「次の一手」や「もう一工夫」に確実に繋がると信じます。そして、それは高校生時代からの方が良いと思います。なぜなら、明日を導き支えるリーダーは現在の君たち自身だからです。

・島根大学医学部救急医学講座教授 岩下義明氏
医療という枠組みにとらわれず、住民のそばに出ていく医療者を育成しないといけません。その手本になるのがこのコミュニティーナース活動です。今回のプロジェクトでは高校生や大学生、特に医学生にこの活動を知ってもらい、町に住む1人1人の困りごとを見つけ、解決に向け共に歩んでいく、そんな社会を実現したいと思っています。皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

・株式会社N.life 代表取締役 山根大氏
『食で笑顔を』を理念に出雲市で飲食店を経営しております。我々は、決して病気を治したりすることはできませんが、料理を通して美味しく楽しい時間を提供することができます。何より食事で皆さんを元気に、そして健康にすることができます。コニュニティーナースという取り組みの中で我々の信念と他の誰かの信念が合わさり、新たな可能性が生まれる。その結果、人が幸せになれると考えると楽しみしかないです!

・ライフイズテック株式会社取締役 讃井康智氏
地域の方々との関わりを通じて、きっと高校生は半径50cmの身近なところで沢山の「ガチな」課題に出会うはずです。おじいちゃんの苦労、おばあちゃんの困ってること、若者の悩み。その一つひとつが「ガチな」課題。そして、ぐっと目を見て、うんうんと話を聞くうちに引き込まれ、いつの間にか、その人のために動いてみるかと、頭も身体も動き出している。探究学習や課題解決型学習の目的は、個人の幸せと社会の幸せの両立を実現できる人になることだと思っています。コミュニティナースの活動の映像を見てみてください。そこには、活動を通して、コミュニティナースも地域の方々も笑顔になっている風景があります。

そういったガチにして、幸せをつくり出す学習体験を高校のうちに経験しておくことは、きっと未来のためにつながるはずです。だって、誰かのため、地域のために行動すれば、自分も笑顔になるという原体験になるわけですから。

 

◼️Community Nurse Company 株式会社について
日本の看護師160万人のうち、病気になる前から日常の暮らしの中で住民とかかわるのは2%に満たないーー。「病気になってから初めて対応する」日本の医療の仕組みを変えていくため、暮らしの中で住民の心身を予防し、ウェルビーイングを高める「コミュニティナース」というコンセプトを日本で初めて提唱し、それを実践する人材を全国に500人以上輩出してきたベンチャーです。

企業サイト:https://community-nurse.jp/
facebook:https://www.facebook.com/CommunityNurseCompany/
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YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCGW2HGEr93IBFOQR_3HaI3Q