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「更別スーパービレッジ構想」が内閣官房デジタル田園都市国家構想推進交付金デジタル実装タイプ(TYPE3)に採択され、「コミュニティナース」がベーシック・インフラサービスを担います


2022.06.22

人とつながり、まちを元気にする「コミュニティナース」の育成・実践支援・研究を手がけるCommunity Nurse Company 株式会社(本社:島根県雲南市、代表取締役:矢田明子、以下CNC)は、北海道更別村(更別村長:西山猛)にコミュニティナース3名を派遣。官民一体で進める「更別村SUPER VILLAGE構想」の事業パートナーとして「更別型ベーシック・インフラサービス」の提供と利用促進の役割を担います。

2022年6月17日「更別村SUPER VILLAGE構想」が内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局より、デジタル田園都市国家構想推進交付金 デジタル実装タイプ(TYPE3 リーダー的事業)に採択されました。
本交付金事業における、デジタル実装タイプ(TYPE3 リーダー的事業)は、デジタルを活用した地域の課題解決や魅力向上に向けて、デジタル原則とアーキテクチャを遵守し、オープンなデータ連携基盤を活用する、モデルケースとなり得る取組を行う地方公共団体に対し、その事業の立ち上げに必要なハード/ソフト経費を支援いただきます。

全国各地の自治体からの応募があり、その中で更別村での取り組みは、市民を巻き込み、暮らしを支える様々なサービスを、月額定額で一括提供する、ベーシックインフラ・サービスに挑戦する、包括的サービス型事業として採択されました。

6月13日に設立された「更別村SUPER VILLAGE協議会」において、コミュニティナースは、暮らしの中で住民のみなさんと関係を構築し、「更別型ベーシック・インフラサービス(ひゃくワクサービス)」と住民のみなさんをつなぐ役割を担います。この構想の実現に向けて住民と産学官が一体となった取り組みを進めてまいります。

(参考)デジタル田園都市国家構想推進交付金ホームページ
https://www.chisou.go.jp/sousei/about/mirai/policy/policy1.html

※デジタル田園都市国家構想推進交付金
本交付金は、デジタル技術の活用により、地域の個性を生かしながら、地方を活性化し、持続可能な経済社会を目指す「デジタル田園都市国家構想」を推進するため、デジタルを活用した、意欲ある地域による自主的な取組を国が支援することにより、地方からデジタルの実装を進めるとともに、「転職なき移住」を実現し、地方への新たなひとの流れを創出することで、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮めていくことを目的としている。

北海道更別村SUPER VILLAGE構想の概要

北海道更別村は、少子高齢化や人材不足などの喫緊の課題が山積していることから、デジタル田園都市国家構想等を活用しながら20年30年後の豊かで持続可能な村の実現に向け、「更別スーパービレッジ構想」を推進。最先端のデジタルの力を活用した取り組みの実装にあたって、高齢者が安心してサービスを利用できるサポートを構築します。

(参考)北海道更別村からのお知らせ https://www.sarabetsu.jp/topics/1502/

「100歳になってもワクワク働けてしまう奇跡の農村」を目指す

更別村は人口3100人余りで高齢化率がおよそ31%と、年々人口減少が進んでいます。昔は機械化が未発達で苦労も多かった分、農業を支えるための人と人とのつながりも強かったと聞きます。近年は機械化が進んだおかげで、農業生産性は維持できていますが、つながりが希薄になり、高齢者世帯が増え、村民の生活への不安はかつてより増しています。
そんな村がSUPER VILLAGE構想で掲げるのが「100歳になってもワクワク働けてしまう奇跡の農村」という目標です。

出典:更別村「スーパーシティ型国家戦略特別区域の指定に関する提案書」

(参考)スーパーシティ構想提案書より
https://www.sarabetsu.jp/file/contents/1273/11186/supercity_teiansyo.pdf

 

「更別型ベーシック・インフラサービス(ひゃくワクサービス)」

 

今回採択された更別村SUPER VILLAGE構想では、高齢者が100歳世代まで生きがいを持って楽しく過ごせるために必要な「趣味系サービス」と「健康系サービス(シニア向け・現役向け)」、さらには、いつでもどこでも医療サービスのサポートを受けられる「医療系サービス」の3つの基本サービスを村民の協力を得ながら、提供します。
その中で、コミュニティナースは村民のみなさんがサービスを使うためのサポート、基本サービスの展開そのものを支える「更別型ベーシック・インフラサービス(ひゃくワクサービス)」の提供を担います。

 

「元気なうちから」関係を育むコミュニティナース

 

地域の人の暮らしの身近な存在として『毎日の嬉しいや楽しい』を一緒につくり、『心と身体の健康と安心』を実現する、コミュニティナースは、全国各地で住民のみなさんと暮らしの中で元気をつくる活動を広げています。
更別村では、社会福祉協議会や行政が、健康教室やサロン活動等さまざまな活動を行っているが、対象から外れたりどうしてもアプローチできない高齢者が存在しており、コミュニティナースが村民のみなさんと日常の関係性を育むことで、自治体や医療の専門職専門職だけの連携では繋がりきれない人たちや、こぼれ落ちてしまうような困りごとをカバーし、サービスを適正にし、提供していきます。
5月から更別村に移住した3名のコミュニティナースは、ゲートボール場や編み物教室などお年寄りたちが集まるさまざまな場所で活動に取り組みはじめ、休憩時間にも会話の中から暮らしのようすを聞き取っていきます。

更別村が掲げる「100歳までワクワク働けてしまう奇跡の農村」の実現に向け、高齢者をはじめとした誰もが、「更別型ベーシック・インフラサービス」を活用できるよう、コミュニティナースが媒介となり、利用のサポート・ニーズヒアリング・サービスの改善を行います。

ゲートボールを一緒に楽しむコミュニティナース

2022年5月、更別村に3人のコミュニティナースが移住し活動をスタートしています。横浜市出身の猪村真由(中央)、東京都出身の今村智之(左)、帯広市出身の西上耶弥(右)

 

更別村 西山猛 村長からのメッセージ

 

高齢者が幸せになるということは、みんなが幸せになるということ。
コミュニティナースの皆さんが村民の生活に入り込み、住民の皆さんと触れ合うことで、行政の手が届かない高齢者の生活の不安を取り除き、たくさんの笑顔を引き出していただけることを期待しています。
地域の住民に寄り添って“まちの保健室”としての役割を果たしていただき、本構想のキープレイヤーとして、私たちと一緒に幸せに年を重ねていける“幸”齢者を増やし、笑顔で暮らせる村を作っていきましょう。