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地域を支える診療所看護を考える公開セミナー“Nursing Café” ポッドキャストにて配信中!


2018年12月15日に日の出ファクトリーで開催されたイベント“ Nursing Café ”に弊社代表の矢田明子が登壇。
セミナー後半のトークイベント部分が、ポッドキャストにてノーカット絶賛配信中です!

☆タイトル:No 31: Community Nurse Company is Making a Difference to People
 話題は多岐にわたり、医療者の職業的アイデンティティのゆらぎ、コミュニティナースと地域看護の違い、価値に対する時代の変化、公共性、信頼経済、人のつながりの都市部と地方の違い、マネーリテラシーやマネタイズの変化などが語られます。

 

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地域を支える診療所看護を考える公開セミナー“Nursing Café”

イベント概要:
地域包括ケアのなかで看護師に求められる役割や活動について、ゲスト&藤沼康樹センター長とのトークや参加者との交流から地域包括を見据えた医療・介護活動のヒントを探ろう!(2018年12月15日開催)

ファシリテーター:
日本医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
藤沼康樹 センター長

ゲスト:
Community Nurse Company株式会社 代表取締役
株式会社 Community Care 取締役
NPO法人おっちラボ副代表理事
矢田明子

 

<<第4回ナーシングカフェの個人的まとめ(藤沼センター長)>>
一昨日のCFMDナーシングカフェ@日の出ファクトリーで,Community Nurse Companyの矢田明子さんとコラボしました。
彼女にゲストに来ていただいたのは,Webメディアなどの記事を読んでいて,この人は昭和的なものから離れたところにいる人ではないかという直感があったからであった。彼女の話をきき,対話して興味深かったのは,要は,看護師だから保健師だから,こういう仕事をするっていうベクトル~彼女はそれを「業界的発想」といっていた~で自分のあり方と仕事を考えていなかったということであった。
ひとが「具体的」に生活し,動いたり止まったりしながら,生物のように生きているコミュニティに,人の動線が修練するような多数の場にもっと相談機能,もっというと生活の役に立つリソースが点在しているような状況をイメージしているように感じた。本来のヘルスコミュニケーションの発生はそういうところからしか発生してこないというふうに考えているのだろうと思った。
そもそも,それらに関心があるから看護師になり保健師になったということなのであって,発想がアウトカムベースなのである。おそらくヘルスコミュニケーションの「ための」場,あるいは相談所を立てて,相談者を待つという,ある種の施設主義的なあるいは拠点主義的な考え方とは対極であり,その点で昭和的なものと完全に切れているとおもった。このイメージは東浩紀が「観光客の哲学」で紹介していた,ワッツとストロガッツのネットワーク理論を連想させる。かれらは,ネットワークに少数の近道があるとクラスター係数が大きいままでも,平均距離が劇的に小さくなることを数学的に証明したのであるが,このイメージに近い。おそらくこの「近道」を発生させるのが矢田さんのいっているコミュニティナースであるということを確信したのであった。